うつ病とは?症状・診断・治療の流れ

〜経験者だからこそ伝えられる、本当に大切な回復の話〜

はじめに

うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下が続き、日常生活に大きな影響を与える病気です。原因は一つではなく、環境要因・性格傾向・脳の機能変化など複数の要因が重なって発症します。

一般的な症状や診断・治療の流れは、他のサイトでもたくさん説明されています。ここではその概要だけ触れ、あとは**私自身の経験から見えてきた「本当に大切なこと」**をお話します。


うつ病の簡単な基礎

  • 主な症状:気分の落ち込み、興味の喪失、自責感、集中力低下、不眠や過眠、食欲の変化、倦怠感
  • 診断の流れ:精神科や心療内科での問診、必要に応じた心理検査、国際基準(DSM-5やICD-10)に基づく判断
  • 治療の柱:薬物療法、精神療法(カウンセリング)、生活習慣改善、社会的支援

私の経験から

私は精神科領域で15年、精神保健福祉士・公認心理師として多くの方と関わってきました。
そして何より、私自身もうつ病を2度経験しています。

1度目は発症から寛解まで3年。
内服をやめてから3年後に、2度目のうつを発症。
2年が経った今も通院・内服を続けながら、独自の回復メソッドを日々実践しています。

この経験から、私がはっきり言えるのは――

通院・薬・カウンセリングは「最低限」必要。でも、それだけでは治らない。


薬を飲むことについて

私は、自分の症状(元気が出ない・眠れない・焦燥感が強い)に合わせて、抗うつ薬・睡眠薬・抗不安薬を服用してきました。薬を飲むことで症状が和らぎ、心身のエネルギーが少し回復します。

「薬なしで治したい」という人もいますが、医師が必要と言っているのに拒否する場合は、なぜ飲みたくないのかに向き合うことが大切です。
副作用への不安、薬への偏見、過去の嫌な経験…その理由を解きほぐさないまま「飲まない」を選ぶと、回復のチャンスを狭めることもあります。


カウンセリングについて

カウンセリングは、今の状態を客観視し、心の整理を進める場です。自分の考え方の癖や、無意識のうちに背負っている思い込みに気づけることがあります。

ただし、ここでも大事なのは「受けていれば治る」という受け身の姿勢ではないこと。
気づきを得たら、それを日常で試し、自分なりのやり方に落とし込む必要があります。


誤解されやすいこと

よく耳にするのは「薬を飲んでも治らない」「カウンセリングを受けても意味がなかった」という声です。
でもこれは、薬やカウンセリングが魔法のように治してくれると勘違いしている状態とも言えます。

薬とカウンセリングは、あなたの回復を支える土台です。
そこに何を積み上げるかは、あなた次第なのです。


回復の核心は「自分が何をするか」

私が2度のうつ病を通して痛感したのは、治すのは自分という事実です。

薬を飲んで気分が少し軽くなったら、何をしてみるのか。
カウンセリングで得た気づきを、日常でどう試すのか。
不調のサインを感じたら、どう早めに手を打つのか。

これらを意識して行動に移すことが、回復の速度も質も大きく左右します。


私が実践している回復メソッドの一部

  • 生活リズムの徹底管理
    起床・就寝時間、食事のタイミングをほぼ固定。体内時計を安定させる。
  • 小さな達成の積み重ね
    「好きな音楽を聴く」「読書をする」「コーヒーを飲む」など、実行可能な目標を立て、
    心地よい時間を意識して過ごす。
  • 感情の言語化
    気分が落ち込んだときは、ノートに書き出して整理。
  • 自己統治の視点
    他人や社会の価値観ではなく、自分の本音を基準に選択する。

これらは特別なことではありませんが、毎日積み重ねると確実に自分を支える土台になります。


ここのばの立場

私があなたにできるのは、経験と知識から「伝える」こと。
しかし、やるかやらないかはあなたが決めます。
変わる自由も、変わらない自由も、どちらもあなたのものです。

私はあなたの選択を尊重しますし、選んだ道であなたが自分らしく生きられるよう伴走します。


まとめ

  • 通院・薬・カウンセリングは回復のための最低限の土台
  • 薬を拒否するなら「なぜ飲みたくないのか」を自分に問う
  • カウンセリングは気づきを得る場、それを行動に移すのは自分
  • 回復の核心は「自分が何をするか」
  • 選択の自由を守ることが、自分らしい回復につながる

詳しく知りたい方へ

私の実践している回復メソッドや、薬・カウンセリングとの付き合い方についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひここのばまでお問い合わせください。
経験者であり支援者である私だからこそ、あなたの回復に必要な視点をお届けできます。

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