夏祭りで“ミニ相談ブース”を開設しました

〜「あなたのままで素晴らしい」に出会う場所〜

こんにちは、素晴らしい私に還る場所”ここのば”です。

先日、岐阜県関市で開催された夏祭りの会場にて、「心理相談ブース」を出店させていただきました。今回お声かけくださったのは、子ども食堂や寺子屋を運営されている、地域でもとても親しまれているお寺の住職さんです。地域のあたたかい思いが集まる場所で、私自身も新たな気持ちでブースを構えさせていただきました。

「こんな場所が欲しかった!」

相談ブースの横を通り過ぎる出店者さんや来場された方々からは、「相談ブースがあるなんてっ!」「すごく素敵!」と、たくさんの嬉しい声をかけていただきました。
こういったイベントでは雑貨や飲食の出店が中心になりがちですが、日々の暮らしの中で、心のモヤモヤや悩みを気軽に話せる場所がもっと身近にあれば…そんな思いから、今回の企画が実現しました。

普段はなかなか専門家に相談する機会がない、という方も多くいらっしゃいます。今回は大学生のお子さんをもつお母さん、長年ご自身の病気と向き合ってこられた当事者の方など、さまざまな方が「ちょっとお試しで…」とブースを訪れてくださいました。

「安心して話せる場所」だからこそ

最初は、皆さんやや緊張の面持ちでマットに上られました。でも、靴を脱いでリラックスした空間でお話ししているうちに、だんだんと表情がやわらぎ、30分というの短い対話の中でも、心の奥に抱えていた思いや涙が自然に溢れてくる場面もありました。

相談が終わると、「棒のおみくじ」で引いていただく“筆文字のメッセージカード”をプレゼントしました。
「今の自分にぴったりの言葉でした」「すごく心に響きました」と、手にしたカードをじっと見つめながら、また涙を流される方も。たった一言の言葉が、その人の心に寄り添い、今を生きる力になっていく――そんな場面に何度も立ち会わせていただきました。

「あなたのままで素晴らしい」

私がいつも大切にしていること。それは「あなたは、今のままでもう十分素晴らしい」というメッセージを、一人ひとりに寄り添いながら伝えることです。
人は誰しも、他人と比べて自分を責めてしまったり、できないことに目が向きがちです。でも、本当はどんな時も、誰もが自分の人生の主役。
今回ブースに訪れた方々も、普段なかなか話せない「本音」を受け止めてもらう経験や、自分自身に響く“言葉”との出会いを通して、少しずつ表情や声に変化が現れていきました。

出会いから生まれる、心の原点

今回のマルシェでは、たくさんの出会いがありました。「聴いてもらって、本当によかった」「またこんな場所で相談できたら嬉しい」そんな感想をいただくたびに、私自身も「ああ、自分はこの世界で生きていきたい」と思った原点を思い出しました。

誰かにそっと話を聴いてもらうことで、自分の中に小さな希望や癒しが芽生える。支援者として、そんな瞬間に立ち会えることは本当に幸せなことです。
また、筆文字のおみくじカードをお渡しした時の「今の私にぴったり!」という反応は、言葉の力の大きさを改めて感じさせてくれました。

これからも「歩幅に寄り添う」場所でありたい

私が目指しているのは、誰もが「安心して話せる」「本音を受け止めてもらえる」そんな場所を地域の中に増やしていくことです。相談ブースは特別な場ではなく、日常の中にもっと当たり前にあるべきものだと考えています。

もし、心がゆらいだり、不安や悩みを感じた時は、どうかひとりで抱え込まず、LINEやInstagramからでも気軽にメッセージを送ってください。
「あなたの存在が、今日も本当に素晴らしい」――そのことを、これからもずっと、伝え続けていきたいと思います。

今回のマルシェでいただいたたくさんの笑顔と涙、そして出会いに心から感謝しています。またどこかで、あなたの歩幅にそっと寄り添えることを楽しみにしています。


この実施報告が、同じような活動を考えている方や、相談をためらっている方の背中をそっと押すきっかけになれば嬉しいです。

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