素晴らしいあなたに、還る場所
「あなたは、すでに素晴らしい」
この言葉を受け取ったとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
戸惑い、照れくささ、あるいは「そんなはずない」と思うかもしれません。
でも、そんな反応もまた、あなたの大切な心の動きです。
それでも私は、心から伝えたいのです。
どんな状態のあなたにも、今この瞬間にかけたい言葉があります。
ここのばは、「変わる場所」ではありません。
“ありのまま”の自分ともう一度つながり直す、“還る場所”です。
これまで、たくさん頑張ってきたあなたへ。
誰かの期待に応えようとしてきたあなたへ。
涙を我慢して笑ってきたあなたへ。
ここのばは、そんなあなたが「本当の自分」と出会い直せる場所。
がんばることをやめても、大丈夫。
ちゃんとしなくても、責めなくていい。
ここは、肩の力をふっと抜いて、深呼吸ができる場所です。
「ここのば」という名前に込めた想い
「ここのば」は、4つの言葉から生まれました。
- こころ(COCORO)
- CORAZÓN(スペイン語で“心”)
- COLABORACIÓN(共に創る、協働)
- NOVA(新しいはじまり)
心と心が響き合い、誰かと共に一歩を踏み出す。
そして、新しい未来へと進んでいく。
そんな願いを、たった4文字に込めて、「ここのば」と名付けました。
変わることではなく、“還ること”。
本当のあなたに還るとき、人生は静かに、でも確かに変わり始めます。
無理に変わらなくていい。“自分の声”を聴くことが出発点
今の社会には、「前向きになろう」「成長しよう」といった言葉が溢れています。
けれど、ここのばではあえてこう問いかけます。
「そのままのあなたでは、ダメですか?」
自己肯定感を無理に上げる必要はありません。
完璧を目指す必要もありません。
大切なのは、あなたの中にある“ほんとうの声”に、耳を澄ませること。
たとえ小さくても、その声に気づくこと。
それこそが、あなたの人生をやさしく変えていく第一歩になると、私たちは信じています。
支援者であり、当事者でもあった私だからこそ
私はこれまで、精神科病院や保健所、行政の現場で支援に携わってきました。
けれど、支援者として過ごしてきた私自身も、心の痛みとともに生きてきました。
うつ病を2度経験し、離婚、父の死、そして難病の診断――
支援する立場にいながら、自分自身の心の居場所を見失いそうになる日々もありました。
そんな私を救ってくれたのは、「あなたは、すでに素晴らしい」という言葉。
誰かに“治してもらう”のではなく、自分自身の本音に出会い直すこと。
その実感が、ここのばの原点になっています。
そんなふうに感じるときこそ、ここのばのことを思い出してください。
ここには、
- うまく話せない気持ち
- 言葉にならない涙や沈黙
- 行き場のない不安
そのすべてを、“あなたの大切な本音”として、受けとめる空間があります。
うまく話せなくてもいいんです。
ただ、心が少しでも「ここにいていい」と感じられる場所であるよう、いつでもお待ちしています。
「共鳴」から始まる支援
ここのばでは、「共鳴」を大切にしています。
一方的なアドバイスでも、正解を押しつけることでもありません。
「あなたのことを、もっとわかりたい」
「一緒に歩きたい」
そんな気持ちから始まる、あたたかな対話の積み重ね。
- 支援者が、完璧でなくてもいい。
- 揺れているあなたも、ここにいていい。
それぞれの人生の途中で出会った者どうしが、誠実な関係を結んでいく。
そんな場所でありたいと、私たちは願っています。
何度でも、やり直していい
人生には、立ち止まりたくなる時があります。
「何も変わらない」と思ってしまう夜もあります。
でも、私は信じています。
人は、どんな瞬間からでも、自分の人生をもう一度始められると。
ここのばは、“再出発の場”です。
支援者も、保護者も、当事者も、誰かを支えたいと願うあなたも。
どんな立場の人も、等しく大切にされる場所です。
どうか、あなたのタイミングでお越しください。
ここは、何度でも「おかえり」と言える場所です。